直接的な意味合いは「自然の音」とか「天の音」とかということですが、「天の働きに驚くこと」ととらえるのが、このことばの本当の意味合いだと思います。
人は音は聴くものあるいは聴こえるものだと思っていますが、それはそういうかたくなな先入観があるからじゃないですかねえ… リミッターをはずして、もっと自由に生きてみませんか… 好きな音楽の音が見えたり、満天の夜空の音が聴こえたらとっても幸せな気分が味わえると思いませんか?
仏教の世界でも「観音菩薩」といって音を観ます。厳しい修行をして心を空にしてみると、音が見えるようになるようです。ぼくたちが苦しい思いをしたときに心の中で「助けて!」と叫んだその音を、観音様は聴くのではなく観ておられるようです。なんせ音速は340m/sで、光速は299,792,458m/sです。そして瞬間移動して助けてもらえるんですね…
心を空にするとは、いろんなこだわりを捨ててリミッターをはずしてみることです。こういう境地に至ると、たしかに悩みや苦しみはなくなってしまうような気がしますね。
そして、音を観ることができれば、これはたしかに驚きですね。でも、音を観るというような「技」はないとしても、当たり前のことに驚くことはできます。たとえば、庭に咲く何でもない花をじっと見つめてみると、その美しさに驚くことができるかもしれません。じっと見つめることをせずに、知らないことが嫌いのもとになっているとしたら、それは不幸というものでしょう。