好雨時節を知り、春にあたりて乃ち発生す
2月19日ころ。降る雪が雨へと変わり、このころから雪解けが始まるころです。実際にはまだ雪深いところも多く、これから雪が降り始める地域もありますが、ちろちろと流れ出す雪解け水の音に春の足音を聞くことができます。昔から農耕を始める時期の目安とされてきました。やわらかな日差しの中、草木がほんのりと色づく様を楽しむ季節です。春霞なんかがかかってるととても幸せな気分を味わえます。
雨水は春の知らせを運び、天地の間にあふれる無限の生気をよみがえらせる節気です。気温が上がるにしたがって雨も増え湿気も増す。屋外に出る時間も増える時期で気血の運行を促すようにするのがよいとされている。大事なことはできるだけゆっくりとした運動がよく、汗をかくかかかないかくらいの運動がいいとされます。気候の変化に慣れるまで、まだまだ冬着を脱がないようにしましょう。この時期の導引は主に手の少陽三焦経を伸ばすこと。
東洋医学において、養生は病気をしていないときに行うものです。体力のある人はともすると無理や無茶をしますが、病弱や虚弱な人は無理をしません。病気をしていないときに、季節や体質に合った生活習慣を加えることが大事です。そうすることで「楽しくできることが毎日ひとつづつでも増えていく」というイメージを持つことですかね。
この季節の行事といえば雛祭りです。ちらし寿司やハマグリを使った料理で祝いたいですね。華やかな器を使いたい気分になります。春キャベツやからし菜もいいですね。
・ちらし寿司
・手毬麩のお吸い物
・焼きハマグリ
・ふきの梅和え ・からし菜のおひたし