桐始めて華さき、田鼠化して鴽と為り、虹始めて見ゆる。
清明は二十四節気の第五の節気である。清明の時節、春もたけなわの頃であり、
万物が新鮮な空気を吸い、まさに春和景明のさまとなる。
清明には古来お墓詣りとの習俗があり、先祖を偲ぶとともに春をめでる絶好の機会である。
清明の養生は陽を養うため、こまめに「動く」ことが肝心である。
清明導引式では主に手の太陽小腸経を伸ばす。手の太陽小腸経は、
小指から腕の外側の後ろを通って肩甲骨を経て、首の横から上の目じりまでく経絡である。
まず、息を吸いながら肩甲骨を両側へ開き、それに従って両腕も弓を引くように左右に広げる。
この際、弓を持つ方の手を見る。これで、手の太陽小腸経をっることができる。
そして、息を吐きながら弦を引く方の手を伸ばし、両腕をおろし体をもとに戻す。
自分の状況に合わせて左右交代に繰り返す。
漢方医学では、人は四季の変遷に合わせるべきとえる。春は万物が成長する頃で、
これに合わせてゆったりした衣服を着、早寝早起きして体をたくさん動かすのがよい。